墓地についての基礎講座

墓石を選ぶ

墓地の場所に目星がついたら、墓石を選びましょう。墓石については石材店と相談しながら作っていくことになりますが、民営の墓地の場合には石材店を指定されることがよくあります。基本的には墓地から紹介される石材店で問題になるようなことはありませんので、不明な点はどんどん聞きながら墓石を決めていきましょう。
墓石を決めるときにまず迷うのが石の種類です。何気なくお墓に行くとどの墓石も同じように見えるかもしれませんが現在多くの石材店では国内外で産出された数多くの種類の石を扱っており、その種類は300種類にも及びます。墓石に適している石としては、硬くて水を吸いにくい石のほうが経年劣化をしにくいと言われています。素人には見分けがつかないような石も多いかもしれませんが、実際にサンプルの手触りなどを確認しながらしっかり選ぶようにしましょう。石の種類と同時に、デザインも決める必要があります。日本の伝統的な墓石は縦長の「和型」と呼ばれるデザインです。ある程度デザインにアレンジをしたものもありますが、現在でも最も多く使われているのが和型のデザインになります。最近増えてきたものとして、横長の近代的なデザインである「洋型」の墓石も多くなっています。デザインがモダンなうえに、使う墓石の量が少ないことなどから和型に比べて価格が抑えられるのも洋型のメリットです。中には、故人の個性を反映した独特のデザインのオリジナル墓石を選ぶ人もいます。
墓石はオーダーメイドが基本ですので、注文してから完成まで2ヶ月以上かかるのが一般的です。どうしても急ぎの場合には、展示品などを加工することによって納期を早めることは可能な石材店も多いので相談してみるとよいでしょう。ただし、お墓は高価な買い物であるうえ、亡くなった個人を偲ぶ大切なものですから、できれば時間をかけてでも納得のいくものを作ることをお勧めします。ただし、いつまでに完成したいという希望をしっかり伝えておかないと、完成がかなり先になってしまうこともあるので、注文時にある程度いつごろまでにということは約束しておくようにしましょう。

 

墓地についての基礎講座Topに戻る

ページのトップへ戻る